留学生の声

大園宏城

大園宏城

アメリカ西海岸の最南端に位置する町サンディエゴのScripps Researchへ医局の皆様のご協力のもと、留学させて頂いております。ここはAmerica’s Finest Cityと呼ばれるほど気候に恵まれ、周囲に研究機関も多く数ヶ月に一度サンディエゴ整形外科医会が開かれるほど整形外科留学生が多い地域です。

研究対象は変形性関節症で、主に正常膝と変形膝のRNA sequencingから得られた遺伝子・転写因子発現の違いに着目して研究が進められています。私はHigh Throughput Screeningという創薬手法を用いて変形性関節症に効果のある転写因子発現を促進する治療薬を探す研究と、その転写因子の軟骨細胞の老化 (Senescense)に対する作用という2つの研究課題があり、なかなか思うような結果がでず一筋縄にはいきませんが、留学期間中に何とか成果を出すべく奮闘しています。その他にもsingle cell RNA seq、nascent RNA seqなど次世代シークエンス技術駆使した研究が平行して進められており、一つでも多くの考え方や手法を日本に持ち帰るべく精進して参ります。


吉田史郎

吉田史郎

H14年卒手外科外傷班の吉田です。私は手外科を学ぶために、2017年9月よりKentucky州にあるLouisvilleのKleinert Instituteでclinical fellowをしております。Kleinert Instituteは世界で初めてHand surgeryという分野を立ち上げた施設で1960年以降、世界からこれまで1200名ほどのfellowを受け入れてきたHand surgery centerです。Attendingと呼ばれる執刀医は10人ですが、年間手術症例数8500例と驚異的な数をこなすhigh volume centerです。世界で初めて同種手の移植を行なった施設でもあります。その執刀医の下にそれぞれfellowが付き外来や手術を一緒にこなしていきます。朝6時半からmorning lectureが始まり、fellowやスタッフがテーマを決めてプレゼンをしていきます。内容がとても素晴らしく、アメリカ国内のみでなく世界中から集まるfellow達のクオリティの高さを感じます。レクチャーが終わると診療が始まりattendingと一緒に組み、外来を行いORで手術をします。またER専属のon callをシフト制で担当しますが、連続6日間当直あるいは日勤は、日本では経験した事なく、これはかなりハードです。

その他にLouisville University level 1 trauma centerもカバーしていますので、そっちにも1名のattendingと2名のfellowが配属され、多発外傷、gun shot woundなど重度上肢外傷患者を治療しております。その他カダバーを使ったトレーニングも定期的に開催され、カダバーを使用したresearchも可能なのはアメリカの留学の大きなメリットだと思います。今後この経験を持ち帰り、より良い久留米の手外科外傷の発展そして、患者さんの治療に還元されることを信じています。最後にこの場を借り、応援してくれているみなさんに心よりお礼を申し上げます。