Tumor 腫瘍グループ
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腫瘍グループの特色
久留米大学病院整形外科骨軟部腫瘍グループは、日本整形外科学会指導医2名と専門医1名の計3名で診療しています。 主に四肢に発生した骨や軟骨の腫瘍(骨腫瘍)や、筋肉・脂肪・神経など軟部組織の腫瘍(軟部腫瘍)の加療をしています。 JCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)の認定施設にも登録されており、 骨軟部腫瘍に対する専門性の高い治療を提供できるように日々取り組んでいます。 骨軟部腫瘍の診断は診察、画像検査、病理組織検査などによって行います。 良性腫瘍は、症状を有するなど治療が必要なものに対しては主に辺縁切除を行います。 悪性腫瘍は、当科では患肢温存を基本とした広範切除術を行い、化学療法は小児科やがん集学治療センター、放射線療法は放射線科と連携して治療を行っています。
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腫瘍に対して
近年は、軟部発生の悪性腫瘍に対して新規の抗がん剤も用いられるようになってきており(パゾパニブ、トラベクテジン、エリブリンなど)、以前と比べると治療の選択肢が増えてきました。
我々も、適応のある患者様に対しては取り入れるようにしています。
また、癌の四肢への骨転移に対しても、患者様のADLを考慮し、必要な場合は積極的に手術を行っています。
研究面では、骨軟部腫瘍の細胞や組織を用いて、RNAや蛋白質の発現を評価し、腫瘍の性質や予後との関連を調べる臨床病理学的な検討を中心に行っています。